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2021/03/10
竹の話

最近ご縁があり、南関町で竹の箸を作られているお客様の住まいの設計を進めております。
お客様とじっくりと竹の話をすると、意外に知らない事も多いという事に気づかされます。
竹は生まれた時から節の数が決められていて節々が成長する事により上へ上へと延びていきます。
また、一日で数十センチも伸びるそうです。
日本では建物の安全性・防火等の考え方により建築材料への活用も限定されていますが、東南アジアでは体育館やオープンなレストランの建材に使われたり、意外にすごい可能性を秘めています。
たまに車を走らせると竹林が生い茂っていたり、近所のお庭に小さな竹が並んだりしています。
竹が風でしなる音、笹の葉がサラサラと揺らぐ音。
ふと耳を澄ませるとけっこう気持ちが良いものです。
ついこの間、このお客様の作られている竹の箸を家族分購入しました。
繊維が詰まっていて強度があり、軽くてしなりがあり使いやすい。
塗装されている色味も綺麗でとても親しみのあるデザインです。
お箸の話をされる時のお客様のお顔は一気に職人さんの顔になり、こだわりや信念、モノづくりに取り組む気概のようなものを感じます。
それは長く愛されるものを生み出す原点なのではないでしょうか。
私たちの取り組む住まいも、お客様に長く大切に使っていただける住まいにしたいと日々思っております。
建築士による設計相談会、毎日開催中
グラント一級建築士事務所
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